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Q&A

Q:調律は、どのくらいの間隔ですれば良いですか?
A:
調律とは音程を正す作業です。ピアノは構造上、湿度・温度にその音程が左右される性質を持っています。
従って、季節によって、音程は変わります。理想は、季節ごとです。しかしながら費用が掛かりすぎますから、もう少し間隔を伸ばしてもよいでしょう。半年から1年ごとにされることをお勧めします。
安定したピアノであれば、1年に1回でも大丈夫です。

Q:長期間放置されていたピアノはまた使えますか?

ほとんどのピアノは使えます。
長期間放置されたピアノの場合、音の狂いだけでなく部品の破損や調整の乱れがあります。
ピアノを保管してあったお部屋の環境が大きく影響します。放置年数だけでは、なかなか判断できません。
どの程度の修理が必要なのか、調律師に見積もってもらうのがよいでしょう。
修理金額が高い場合は、同等のリニューアルピアノ価格と比較してみるのもよいでしょう。
もちろん思い出の詰まったピアノの場合は、出来る限りご希望通りに修復させて頂きます。
ピアノは「使う時に調律すればよい」、と思って放置しないで下さい。
いつまでも良い状態を保つには、定期点検をして大きな調整の乱れを作らない事が重要です。

Q:ピアノの値段の違いは何が違うのですか?
A:
木目のピアノは黒よりも、塗装に手間が掛かっている分だけ高くなります。
黒いピアノは、黒い塗料を塗るだけですが、木目は化粧板を貼ってから塗装をします。
一般的に背丈が低いものは価格が安く、高いものは高くなってます。
内部の使用材料も価格が高ければ、高い材質が使われています。
それぞれ価格相応になっています。
また、リニューアルの商品は、年数が新しければ高く、古ければ安くなる傾向があります。
しかし、全塗装をしたり部品交換を多くしてあれば、その分高くなります。

Q:消音ユニットを取り付けるとピアノ本体の音やタッチは変わりますか?
A:
取付けによってピアノ本来の機能を損なうことはありません。
厳密な事を言えば、内部の調整を変えているところはありますので、タッチに変化を感じる方もいらっしゃいます。
通常は弦をたたいてその感触を受け取りますが、消音状態では金属製のバーを叩いた感触がその代わりをします。
一度取り付けられたピアノを試弾されることをお勧めします。

Q:ピアノに消音ユニットを取り付けて音は完全に消えますか?
A:
ピアノに消音ユニットを付けると生音は100%消せます。ただ、鍵盤が動作する打鍵音だけは発生します。
機能がついていても、アコースティックピアノの部分の耐久性は普通のピアノと変わりません。
消音ユニット部分については、耐久性はー般的な家電製品と同じぐらいです。
仮に、電気部分が不具合になってもピアノ本体には影響しませんので、アコースティックピアノとしてお使いいただけます。

Q:乾燥剤や防虫防錆剤を調律師に勧められますが、必要でしょうか?
A:
ピアノにとって、湿気は大敵です。音が悪くなったり、タッチが重くなったり、ひどい時は音が出なくなったリします。
さらには、ピアノの寿命を縮める原因にもなりかねません。できる限り湿度を50〜60%に保つことが理想です。
乾燥剤の入っているピアノは、シミが少なくホコリも簡単に掃除できます。しかし、入っていないものは、ホコリがべたついてカビが生えていたりする事があります。
また、フェルト類が虫食いによって穴があき、修理が必要になる場合もあります。近年住宅環境が良くなったためか、虫も生息しやすいようです。
状況に応じて、調律師に相談してみてください。

Q:ピアノを管理する上で気をつけることはありますか?
A:
・冷暖房器具の風はピアノに直接当たらないようにして下さい。特にガスや灯油の暖気は、危険です。急激な温度変化は、ピアノ内部に結露を発生させ、金属部分が錆ることがあります。また、温度と湿度の変化が調整を狂わせ、故障や寿命を縮める結果となります。
ピアノの周囲の湿気を少なくするようにお部屋を換気して風を通したりする事も大切です。理想はエアコンや除湿機と加湿器を使い、温度と湿度を一定にすることです。
直射日光は塗装が日焼けしてしまうので、カーテンなどで防いでください。
・ピアノの上に物を置くのもやめましょう。外装を傷めたり、雑音の原因になります。
・ビニール加工してある表紙の本やノート、教材、プラスチック製の消しゴム、おもちゃなどは外装を傷める恐れがあります。
・樹脂製の吸盤は、ピアノの塗装を変化させることがあります。ピアノには使用しないで下さい。
・水の入った花びんや鉢は、水がこぼれると故障の原因になります。
・ガラス製品は共鳴して、雑音の原因となります。
・鍵盤の隙間に鉛筆の芯やヘアピンを落とさないように気をつけてください。鍵盤が動かなくなる原因になります。

Q:ピアノの寿命はどのくらいですか?
A:
「何年」と断言することはできません。ピアノは枠組みの木や鉄骨、ピアノの音を響かせている響鳴板といった、重要な骨組みが痛んでいなければ、調律と各部品の調整、修理をすることによって、半永久的に使えると言われています。
弊社のお客様の中には、昭和初期のピアノをお使い頂いている方もいらっしゃいます。

Q:ピアノの色によって手入れの仕方は違いますか?
A:
黒色やマホガニー等の艶出し塗装には、「艶出し用」のワックスをお使い下さい。
ウォルナットやチーク等の半艶塗装やオープンポア仕上げには「艶消し塗装用」を使用してください。
日常の手入れは柔らかい布で乾拭きし、市販の化学雑巾は使用しないでください。鍵盤は柔らかい布での乾拭きをして下さい。汚れがひどい場合には中性洗剤をうすくしみこませた布で拭き、それから乾拭きをするとよいでしょう。


Q:何を基準にピアノを選べばいいですか?
A:
音色、タッチは中の調整である程度、変えることができるので、メーカー、デザイン、サイズなどお客様の気に入ったものを選んでいただくと良いと思います。
また、値段が違っていても中の構造は同じなので、予算や年式で選んでいただいても良いでしょう。

Q:子供が習い始めるので取りあえず電子ピアノにしようかと考えています。
A:
お子様が長く続けられることを前提に、考えてみましょう。長く続けるこつについては、ピアノの先生ともよく話し合いましょう。
仮に10年レッスンを続けると、よく耳にする「エリーゼのために」や「乙女の祈り」は簡単に弾けるようになると思います。 その頃には曲想をつけたり、感情表現を要求されるようになります。その時は、アコースティックピアノでないと難しくなるでしょう。その時点で電子ピアノから買い替えをしようとしても、残念ながら下取り価格は有りません。初めからアコースティックピアノを購入した方が、安くつきます。
また、数年でピアノがいらなくなったとしたらどうでしょう。ヤマハかカワイのピアノならば、購入価格の何割かで買い取ってもらえます。
但し、どうしても置き場所が無かったり、重量的に無理だったり、音量が迷惑になるときは、止むを得ないと思います。

Q:ピアノの背の高さの違いは何ですか?
A:
レッスンを初めたばかりの頃には違いが分かりにくいかもしれませんが、弦の長さや響鳴板の面積が違ってくるため、音のボリューム感や伸び、深みなどの差が出てきます。背丈が高いものは、その分ダイナミックレンジ(音の強弱の幅)が大きくなるので、より一層表現力が豊かになります。
しかし、背の低いピアノの音が悪いというわけではなく、大きな違いはさほどありません。置き場所によっては、あまり大きな音が出ないほうがいいということもあるので、背の高いピアノのほうが絶対にいいとは言えないでしょう。

Q:ピアノを2階に置きたいのですが、大丈夫ですか?
A:
床補強をしてあれば安心で間違いありませんが、そうでない場合には家を建てたハウスメーカーや工務店に一度確認、相談をして下さい。

Q:ピアノを移動した後、調律はいつやるのが良いですか?
A:
移動後、出来るだけピアノを新しい環境に馴染ませてあげてください。
ピアノは温度、湿度の変化で音の狂いや中の調整が変わります。とは言うものの、狂った音で練習できませんので、移動後1週間以上経過したら調律するとよいでしょう。移動したことによるピアノの調整の狂いよりも、移動した後で新しいお部屋の環境に馴染むうちに、徐々に調整が狂う割合の方が大きいのです。

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